地域と連携し、大切なご利用者様を守る 【あやめ稲敷】~点検商法トラブルへの迅速な対応~

この記事は、以前 note で公開していた内容を、コーポレートサイトへ移行し、加筆・修正したものです。

 

近年、点検商法によるトラブルが増加しており、ニュースでもたびたび取り上げられています。

当事業所がある地域でも、同様の事案が発生しました。

今回は、訪問看護ステーションあやめ稲敷が地域包括支援センターや消費者センターと連携し、ご利用者様を守るために行った対応についてご紹介いたします。

 

地域包括支援センターからの相談

今年の夏、地域包括支援センターの担当者から「利用者様がご家族の同意なく屋根修理の契約を結んでしまった」との相談を受けました。

支援センターには遠方に住むご親族の方から、「自分が近くにいないため、親が不安定な判断をしてしまったのではないか」と心配する相談があった様子でした。

ご親族の方の不安を受け、当事業所も迅速に対応することを決定しました。

利用者様宅での迅速な対応

相談を受けた当日、当事業所の相談員が利用者様のご自宅を訪問すると、ちょうど業者が到着し、作業を開始しようとしているところでした。

事前に管理者と打ち合わせを行い、指示を受けていたため、業者に対し冷静かつ明確に「クーリングオフを行うため、作業を中止してください」と伝えました。

その場で利用者様のご親族と業者を電話でつなぎ、契約内容について話し合いを実施。

その後、消費者センターおよび地域包括支援センターの担当者も駆けつけ、業者も作業の中止に応じることになりました。

結果として、大きなトラブルへと発展することなく、円滑に問題を解決することができました。

 

 

地域全体での連携の重要性

今回のケースでは、地域包括支援センター、消費者センター、そして当事業所が連携し、迅速な対応を行いました。

消費者センターの担当者も現場に駆けつけ、利用者様や業者と直接話し合いを行う場面もありました。

このように、地域内で情報を共有し、協力体制を築くことで、詐欺やトラブルの未然防止につながることを改めて実感しました。

対応後、ご親族の方から「すぐに動いてくださり本当に助かりました」と感謝の言葉をいただきました。私たちにとっても、利用者様の安心につながる支援ができたことを嬉しく思います。

 

同業者の再訪と注意喚起

数日後、今回の業者が近隣の別の利用者様宅を訪れていたことが判明しました。

幸いにも、近隣住民の方が「少し怪しい業者だ」と気づき、契約に至る前に対応してくださいました。

こうした事態を受け、当事業所では訪問先で利用者様やご家族に対し、「不審な業者には十分注意してください」と注意喚起を実施しました。

また、万が一、怪しい業者に出会った際の対策として、地域包括支援センターや消費者センターへの相談を積極的に行うようアドバイスを行いました。

 

地域の安心を守るために

今回の事例を振り返り、家族や関係機関との連携の重要性を改めて実感しました。

訪問看護事業所の役割は、利用者様の健康管理だけでなく、生活の安全や地域全体の安心を守ることにもあります。

今後も、地域の皆様と協力しながら、不安や危険から利用者様を守るための活動を続けてまいります。

 

■訪問看護ステーションあやめ稲敷

連絡先

訪問看護ステーションあやめ稲敷
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